聴覚障害者とコミュニケーション支援の今日:手話及びIT活用〈〈特集〉障害のある人のコミュニケーションと支援)
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概要
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聴覚障害者のコミュニケーション手段は、手話と日本語である。したがって、聴覚障害者のコミュニケーション支援は、手話と日本語でされる。このことは、聴覚障害児教育が手話と日本語の二言語使用の教育をすすめることが求められることであり、そのために必要かつ合理的な条件整備を整えることで可能になる。手話を第一言語にする条件を整えつつ、現状からすれば、早期教育において、手話を第一言語とする場合も、日本語を第一言語とする場合も、二言語併用への可能性はあると考える。手話通訳者のボランティア的位置づけを名実ともに脱却させ、社会的位置づけや待遇を高め、手話通訳活動がすべての聴覚障害者の社会参加のニーズに応えられコミュニケーション支援となるようにしていく必要がある。また、聴覚障害児の両親が聴者の場合の支援もできるようにシステム化していくことが望まれる。 さらに、聴覚障害者の生活の種々の場面で情報へのアクセスがより平易にできるようにIT機器などの活用も可能にしていく支援や援護体制が求められる。
- 全国障害者問題研究会の論文
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