聴覚障害の自己認識の実践的検討:京都府立聾学校の試みから(<特集>障害の受容と理解)
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概要
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聴覚障害児が、よき自己イメージの育ちの中で自分の障害を正しく認識し、人として誇りを持って生きる力の基盤を育てることをねらったカリキュラムづくりを検討した。 京都府立聾学校小学部では、交流・共同教育の発展や、今日「自立活動」となった「養護・訓練」の内容の検討の中で、「障害の自己認識」カリキュラムを作成し実践してきた。カリキュラム内容の領域を「聴覚障害」「コミュニケーション」「社会生活」の3つとし、「(聾学校や障害者の)歴史」と「自分の生き方」をあわせて学習することとした。子どもたちが自分の障害について学ぶ中で変化していく姿に、アイデンティティ形成の基盤の育ちがみられた。この実践経験から、「障害の自己認識」のカリキュラムの改訂内容を検討した。さらに、聴覚障害児教育を発展させていく内容につながる視点ももてた。
- 全国障害者問題研究会の論文
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