東京府病院産婆教授所の本免状産婆教育に関する研究 : 明治9年〜11年、新聞の産婆志願者募集広告および長谷川泰と東京府間の往復文書より
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概要
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本研究の目的は、東京府病院産婆教授所の本免状産婆教育の開始時の状況を、産婆志願者募集広告をめぐる長谷川泰の活動と東京府の対応および広告の内容より明かにすることである。研究の史料は、一次史料として、東京都公文書館所蔵明治9年〜11年の回議録より、東京府と東京府病院 病院長長谷川泰間の往復文書を発掘、整理した。二次史料として、明治9年〜11年の東京日日新聞、讀賣新聞より産婆志願者募集広告とその他の産婆関係史料を発掘、整理した。結果として、東京府病院産婆教授所の本免状産婆教育の開始時の状況の一部として、次の事項について、内容が明らかになった。1.教授規則と教育課程2.産婆志願者募集広告をめぐる長谷川泰の活動と東京府の対応3.募集定員の変動と授業開始時期4.新聞掲載広告の特徴本研究結果は、近代日本の産婆教育制度・資格制度成立過程に関する研究の基礎史料となる。
- 日本看護教育学学会の論文
- 1993-03-31