ハカタユリ(Lilium brownii var. colchesteri)の開花調節
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概要
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ハカタユリは開花にテッポウユリと同じ6週間以上の低温(5-8℃)を必要とし,8週間あれば十分な促成効果が期待できる.開花までに必要な積算温度は約1,400℃で,テッポウユリの70-80%である.すなわち,十分な低温に遭遇していれば,同一栽培温度条件下ではハカタユリのほうがテッポウユリよりも早く開花する.一方,球根は-2℃で長期間貯蔵でき,植え付け後開花までの積算温度も貯蔵中の萌芽を考慮すれば,同じ考え方で対処できる.この数値をもとに計画的な促成,抑制両栽培栽培が可能である.Effects of temperature on growth and flowering of Lilium brownii var. colchesteri were investigated. The bulbs require at least 6 weeks of low temperature for subsequent growth and flowering after planting. Cold treatment for eight weeks is more preferable for forcing. Cumulative temperature for the plant from planting of the bulbs to anthesis is estimated to be approximately 1,400°C. The low temperature requirement is similar to that of Easter lily (Lilium longiflorum), but the cumulative temperature is lower than that for Easter lily. Retarded cultivation is possible by storing the bulbs at - 2°C in which the cumulative temperature is also around 1,400°C from planting until anthesis if no sprouting is visible during storage.
- 九州大学の論文
著者
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比良松 道一
九州大学大学院農学研究院
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大久保 敬
Faculty Of Agriculture Kyushu University
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大久保 敬
九州大学大学院農学研究院
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比良松 道一
九州大院農学研究院
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金 鐘和
韓国江原大園芸学科
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土谷 英真
九州大学農学部生物資源環境学科
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比良 松道一
九州大院農学研究院
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Okubo Hiroshi
Faculty Of Agriculture Kyushu University
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