里親の里子養育に対する支援ニーズと「専門里親潜在性」の分析に基づく専門里親の研修と支援のあり方についての検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,里親に対して質問紙調査を実施し,里子の養育への支援に関するニーズ(「養育支援ニーズ」)を明らかにし,専門里親となる可能性(「専門里親潜在性」)との関連を分析することによって,専門里親の研修や支援の内容・方法を検討することである.里親の養育支援ニーズ(因子)を探索的因子分析により抽出し,それら因子の専門里親の希望度と養子縁組の有無の変数への影響について,重回帰分析,判別分析を行うことにより,専門里親になりうる層の養育支援ニーズを分析した.その結果から,専門里親が,専門里親となる自身の動機や養育観をみつめながら,社会的養育の価値を習得し,学童期・思春期の問題や自身と里子を含む家族内外のストレスについての知識と対処法を,自己点検や事例検討などにより考え出すプログラムや,専門里親が活用しうる社会資源の情報提供システムを構築する必要があることを,考察している.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2006-08-31
著者
関連論文
- 発刊によせて
- 「人間福祉学研究」の創刊にあたって
- 9. 親子援助に基づく夜尿処遇パッケージ : 行動療法をベースとして(第18回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 里親の里子養育に対する支援ニーズと「専門里親潜在性」の分析に基づく専門里親の研修と支援のあり方についての検討
- 児童・家庭福祉実践のイノベーション : 実践モデルと実践マニュアルの研究開発について
- 米国に於ける乳幼児オープン・アダプションの研究
- 発達 256 母親の対子ども感情測定尺度の研究
- 実践評価の課題と展望 : ミクロレベル実践の量的実践評価を中心に(エビデンス・ベースドの社会福祉研究・実践をいかに進めるか,春季大会シンポジウム)
- 老人保健施設における頻回な要求行動を示す高齢者に対する行動療法:刺激統制法とディファレンシャルアテンション法(DA法)に基づく環境変容の効果(事例研究)
- O-9 高齢者施設の介護職員に対する援助スキルトレーニング(口頭発表2)