福祉経営学の考察 : 京極理論の研究展開枠組みからの検討
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概要
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本稿では,京極高宣による社会福祉理論(京極理論)の研究展開枠組みの考察と京極社会福祉学体系の一環をなす福祉経営学について考察を行った.京極理論は,社会福祉政策理論策定者と社会福祉政策理論研究者のふたつの視点から構成されている.私案によると,その研究展開枠組みは,(1)市民参加による社会福祉,(2)専門職養成(福祉マンパワー養成),(3)在宅福祉サービス,(4)福祉計画,(5)福祉産業の育成,(6)福祉コミュニティ,(7)新しい社会保障,(8)公的介護保険,等の展開構成をとっている.そしてこれらは発展的な構成枠組みをもち今日もなお進行中である.また,京極社会福祉学の構成要素である福祉経営学は,福祉システムを学問的に体系化し,社会福祉実践の位相から捉えたものである.福祉経営学の視点は,社会福祉政策研究にとっての重要な論点として,また社会福祉学体系の大きな柱のひとつとして今日位置付けられる.
- 東海学園大学の論文
- 2006-03-31
著者
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