わが国の福祉オンブズマン制度研究に関する考察 : 海外におけるオンブズマン制度研究のわが国への影響
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概要
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本稿では,わが国におけるオンブズマン制度の歴史的発展段階である,(1)オンブズマン制度考察期(1956-1979),(2)オンブズマン制度導入検討期(1980-1989),(3)オンブズマン制度実践期(1990-現在)に沿って,主に,私的オンブズマン,特殊オンブズマン,行政型オンブズマンの視点から,各段階でのオンブズマン制度に関する海外からの影響について考察を行った.その結果,考察期には主にいち研究者による海外のオンブズマン制度研究や論文の紹介が国内では行われ,わが国独自の制度構築には至らず,また導入検討期では,国内でのオンブズマン制度研究会の立ち上げを契機とする行政を中心とした海外のオンブズマン制度や実践に関する情報の収集とわが国のオンブズマン制度構築へ向けた始動,そして実践期に至りわが国独自の福祉オンブズマンの実践や研究が国内で展開していくことが明らかになった.そして,わが国のオンブズマン制度研究に最も大きな影響を及ぼしたのが考察期においてであり、導入検討期や実践期にあっては海外からの影響はほとんど見えず、独自の展開を見せていることがわかってきた.
- 東海学園大学の論文
- 2005-03-31
著者
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