Four Square Step Testの信頼性と妥当性について : 脳卒中患者・骨関節疾患患者・健常高齢者における検討
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概要
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本研究の目的は,脳卒中患者・骨関節疾患患者・健常高齢者におけるFour Square Step Test (以下,FSST)の検者内信頼性と妥当性について検討することである。対象は脳卒中患者30名,骨関節疾患患者20名,健常高齢者20名とし,FSST,Berg Balance Scale(以下,BBS),Timed Up and Go test(以下,TUG)を測定した。脳卒中患者30名のうちFSSTを完全に実施できた患者は24名であった。FSSTは2回の測定を2日間行い,その測定値より級内相関係数を求めた結果,全対象者で高い再現性(ICC=0.807〜0.985)を示した。またFSSTとBBS,BBSとTUGの間には危険率1%未満の有意な相関関係(ρ=0.677〜0.860)が認められ,FSSTとTUGの間には危険率5%未満の有意な相関関係(r=0.559〜0.948)が認められた。結果より,FSSTは上記の対象者において有用な評価方法であると示唆された。
- 2006-10-20
著者
-
手塚 康貴
府中病院リハビリテーション部
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太田 忠信
医療法人生長会 府中病院リハビリテーション科
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太田 忠信
生長会府中病院リハビリテーション科
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太田 忠信
生長会府中病院
-
藤原 求美
医療法人生長会 府中病院 リハビリテーション科
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山口 実果
生長会府中病院理学療法室
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