Linux2.6カーネル対応非同期IPsecスタックの実装と性能評価(セキュリティとトラヒック管理,VPN,NAT,ネットワークセキュリティ,DDoS,P2P及び一般)

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概要

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IPsec処理における暗号処理をハードウェア化することで、IPsecパケット処理負荷を低減する手法が従来より用いられており、LinuxやOpenBSD等のOSにおいてもこのような手法の実装が行われている。近年、IPsecパケット処理とハードウェアによる暗号処理を非同期に行うことで、ハードウェア処理中のCPU負荷を低減する方法がOpenBSDプロジェクトによって開発され、FreeBSD、NetBSD等にも移植されている。しかし、Linux 2.6メインラインカーネル搭載のIPsecスタックには、このような手法は採用されていない。そこで、我々はLinux 2.6カーネル対応非同期IPsecスタックを実装し、そのIPsecスタックの性能評価を行った。本稿では、実装した非同期IPsecスタックが、LinuxにおけるIPsec処理のスループットの向上と、CPU負荷低減に有効であることを示す。
2006-09-07

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