いまなぜ安全が問われているのか : 技術者倫理,企業倫理と社会的責任(<特集>建物付帯設備の安全性・信頼性)
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概要
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あり得ないJCO事故で20世紀が終わり21世紀の幕が明けたが,牛乳集団中毒事件,自動車のリコール隠し,牛肉偽装事件,回転ドア死亡事故などに始まりアスベスト問題,相次ぐ鉄道事故や耐震偽装事件,原子力発電所死亡事故から最近はエレベーター,ガス瞬間湯沸かし器,シュレッダー事故など事件・事故が続発している.また新興IT会社や伝統のある大企業の粉飾決算や公共事業をめぐる談合問題など企業不祥事も相次いでいる.一方で学術研究分野でも捏造や資金の不正使用などが国内外で大きな問題となっている.当事者である技術者や企業・組織の取り組む問題として技術者倫理,企業倫理とともに企業・組織の社会的責任が大きな関心を集めているが,これらを読み解く鍵に社会の激変がある.コーポレートガバナンス,コンプライアンス,アカウンタビリティー,リスクマネジメント,ステークホルダー,CSR,SR,SRIなどカタカナ・横文字のオンパレードであるが問題の国際性がうかがわれる.以下では,安全とは何かから表題の技術者倫理,企業倫理と社会的責任について,非寛容さを増している社会の変化を踏まえて展望してみる.
- 2006-10-01
著者
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