知的障害のある人の家族における自立生活支援に対する意識の実態 : 社会就労センター利用者の家族に対する全国実態調査
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概要
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本調査では、知的障害のある社会就労センター利用者の家族を対象に、一般就労への移行、まちで暮らすこと等に関する意識調査を行い、その実態を把握することを目的とした。調査は、主として一般就労への移行においては、「利用者本人に働いてほしいか」とその理由、まちで暮らすことを望むかとその形態についてであった。いずれの項目に関しても、通所、入所の形態別、また障害程度別に分析が行われた。一般就労への移行に関する結果は、家族の考えとして通所、入所の利用形態に関わらず、重度、中度では「働いてほしくない」と考え、軽度では「働いてほしい」と考えていた。理由として、ほとんどが「自立してほしい」と回答した。「働くことができない」理由としては、通所利用、入所利用の形態、障害の程度によって差が見られた。まちで暮らすに関する結果は、入所利用者においては、まちで暮らすのをのぞまない回答が多く、のぞむ理由として、重度と中度では「家族と一緒に暮らしたい」が最も多かった。軽度では「まちで暮らすのが当然」が最も多かった。また、「どのような暮らし方をさせたいか」については、障害の程度に関わらず、「グループホームや福祉ホームで」が最も多かった。
- 琉球大学の論文
- 2006-03-31
著者
-
佐藤 竜二
檀国大学校師範大学大学院特殊教育科
-
田中 敦士
琉球大学教育学部
-
田中 敦士
Faculty Of Education Uni. Of The Ryukyus
-
佐藤 竜二
Graduate Course Faculty Of Special Education Dankook Uni.
-
朝日 雅也
Faculty of Health and Social Services, Saitama Prefectural Uni.
-
朝日 雅也
Faculty Of Health And Social Services Saitama Prefectural Uni.
-
田中 敦士
琉球大学 教育学部
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