将来をみすえた介護福祉教育 : 家庭看護演習を通して考える-第3報
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概要
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当校は、2003(平成15)年度選択教科の1つとして、家庭看護演習を設定した。本科目の講義目標は、「医療処置を行なっている家族介護者を支援するために、看護技術の基礎知識を養う」とした。介護の現場で9割の介護福祉士が、医療行為を行っているという状況があり、基礎教育の場でも、医療行為の知識を理論付けていく必要があると考えた。本科目の教育内容は、「介護者による医療行為」について、「ALS患者の喀痰吸引を3年間の時限措置として、家族以外のものにも許可がでた」ことを踏まえ、在宅で行なわれている主な医療行為である看護技術をとりあげた。今回、本科目の中で、教授した経管栄養法に焦点をあてて検討し、加えて学生の全体のレポートから特徴を挙げた。これらを通して、医療行為を教授する際は、学生の思考過程への意識化したアプローチの必要性、介護学生に教授する際の反応を捉えることの必要性が示唆された。
- 2006-03-31
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