心理臨床の方法論についての一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨床的態度を培うためには現象学的方法論が意義あることを私の体験と関連させながら述べた。人間を理解するとはその人の生きている世界を理解することである。そのためには,先入観を排して相手の世界をありのまま捉える必要がある。それは相手がリアルに受け取っている内的世界である。心理臨床場面でいえば,治療者がクライエントと出会い,対話を通してお互いに関係を深めながら相手の世界に共感し,それを共有し理解し合うことである。そのために治療者は自分のからだを通してクライエントの気持ちが感じとれるようになる必要がある。いずれにしろ,治療者がクライエントとどれだけ真剣にかかわることができるか,ということが問われる。最終的には治療者の生き方そのものが治療に影響を与えるといえる。
- 札幌学院大学の論文
- 2006-03-10
著者
関連論文
- 聴覚障害児の思春期・青年期を考える
- 精神科における心理劇治療について : その方法論的考察
- 北海道における新生児聴覚スクリーニング検査と母親支援
- 精神分裂病者に対する心理劇療法
- 聴覚障害児・者に施行される心理検査に関する調査研究
- 心理臨床の方法論についての一考察
- 聴覚障害学生の精神健康に関する日米比較
- 聴覚障害者の精神健康に関する日米比較
- ろう者の精神保健に関する研究
- 3, 中途失聴者・難聴者の調査から
- 聴覚障害者の心理的諸問題 : 中途失聴・難聴者のこころの悩みに関する調査から
- アルコール依存症の心理劇についての一考察
- 「自分」についての若干の考察
- 精神科における心理劇治療について : その方法論的考察
- 集中的グループ経験に関する一考察
- 大学新入生の心理特性について