北海道における新生児聴覚スクリーニング検査と母親支援
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概要
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わが国でも新生児聴覚スクリーニング検査が実施されるようになった。聴覚障害の疑いのある子どもを早期に発見し,早期に療育に結びつけるという点で,このスクリーニング検査は意義あることといえる。しかし再検査後にリファーとなった子どもの母親に対する支援体制は十分整っているとはいえない。そこで今回帯広地域で実施された新生児聴覚スクリーニングによってリファーとされ,聾学校に紹介された母親を対象に,新生児聴覚スクリーニングに関する意識調査を行った。その結果,不安を抱えている母親がいること,関係機関の連携がスムーズに行われていないことなどが明らかにされた。健全な母子関係を育むためには,母親に対する心理的な援助が必要である。今後聴覚障害についての理解を深めるとともに,行政,医療機関,教育機関が共通認識をもち,連携しながら保護者支援に取り組んでいく必要があるだろう。
- 2005-03-31
著者
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