鶏胚を用いたグルココルチコイド作用・副作用の研究 : 白内障の発症機序から治療効果を残した予防を考える
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概要
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Glucocorticoids (GC) have been widely used as a therapeutic drug for various diseases. However, there are many complications of GC therapy including cataracts. In a series of studies to elucidate the actions of GC using 15-day-old developing chick embryos, we found that GC produced hyperglycemia, hyperlipemia, osteoporosis, and cataractous lenses with a high incidence (>90%) within 48h. Cataract formation is caused by oxidative stresses, probably derived from GC effects on the main target organ, the liver, and can be prevented by radical scavengers including ascorbic acid, and insulin. Ascorbic acid does not inhibit the inflammatory and immunosuppressive effects of GC. Therefore by analyzing and decreasing risk factors producing side effects, it will be possible to improve GC therapy without the loss of GC activity.
- 公益社団法人日本薬学会の論文
- 2006-10-01
著者
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西郡 秀夫
帝京大学薬学部
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西郡 秀夫
帝京大学薬学部薬物治療学教室
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西郡 秀夫
帝京大学薬学部ri中央研究施設
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西郡 秀夫
帝京大学薬学部医療薬学ii分野薬物治療学教室
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西郡 秀夫
Faculty Of Pharmaceutical Sciences Teikyo University
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