視覚運動刺激による空間定位の時空間的歪み
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概要
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瞬間的に提示されるフラッシュ刺激の位置は運動刺激に対してずれて知覚されることが知られている。今回の研究ではこの視空間の歪みの時間的な特性について検討した。被験者は運動刺激に対して様々なタイミング及び空間位置に瞬間提示される白色ドットの位置を応答した。予想された通り刺激の運動中には視空間の二次元的歪みが生じたが、運動が生じる前からでも有意な歪みが観察された。また、この歪みは運動刺激の前方の空間の方が後方よりも強く影響を受けることが分かった。これらの結果は、フラッシュ刺激の位置ずれは時空間的に一様なプロセスではなく、運動刺激による不均一で動的な視空間の歪みにより生じることを示唆している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-06-29
著者
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