イタリア産地の「活力」の歴史的・制度的要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イタリア産地をめぐる議論が長年続けられてきたが、産地の経済的・社会的・歴史文化的要因が複雑に絡み合い、その特性把握が困難であった。そこで「活力」に作用する各要因の関連を明確にしていく必要があると考え、本稿ではまず産地の歴史・文化面に光を当て、現在の「活力」の制度的要因を探ろうとした。その際、「フレキシブル専門化」論の再考から、「クラフト技術」と「コミュニティ」という2つの切り口を確認。そこを起点にした上で、歴史的に「保存」され発展してきた「イタリア商人」型スキルや北イタリア型コミュニティ、そして「デザイナー」と連携したルネサンス型クラフト技術とが"イタリア型産地"を構成する一定の歴史的・制度的要因ではないかとの推察に至った。
- 2006-03-25
著者
関連論文
- イタリア産地の「活力」の歴史的・制度的要因
- イタリア産地における組織間構造の変動 : グローバル化への対応との関連で
- イタリア型産地における「暗黙知」の批判的検討 : イタリア型産地モデルの構築への予備的考察
- 「第三のイタリア」の産地に関する一考察 : グローバル化への「適応性」と産地特性の「規範性」を問う