島根県における小児のプライマリ・ヘルスケアの確立に関する研究 : 地域総合保育と保育所の展望
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概要
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島根県下の保育所機能の一層の充実を図る目的で,今回,これからの保育所のあるべき姿について県下の保育所長329名,保母1,690名に対しアンケート調査を行い,検討を加えた。健やかな子どもの成長,発達を保障し,家庭と保育所と働く母親の職場がダイナミックに機能することができる地域社会の環境をシステムとして整えていくことが重要である。また,地域社会とのかかわりの中で,子どもを全人的にとらえていく視点が重要であり,そのためのマンパワーの充足,社会的諸資源の完備,そして保健・医療・福祉・教育・文化を包括した地域総合保育のシステム化を実現していくことが期待される。(1)それぞれの保育所の労働・環境条件の実態や問題点の把握に基づいた保母の健康管理システムの確立。(2)婦人労働に対する勤務体制の検討,仕事量や労働密度の分析。(3)保母に対する継続した健康教育,卒後教育,生涯教育の保障。(4)正規職員の増員と専門的保育活動の強化。(5)プライマリ・ヘルスケアと保育におけるコミュニティ・サポートネットワークシステムの確立。本研究の要旨は,第36回日本小児保健学会(1988,広島)において発表した。なお,本研究にあたり御指導を賜わりました島根医科大学第II環境保健医学教室山根洋右教授,また,調査に御協力いただきました島根県下の保育所長各位ならびに保母の方々,島根県および関連市町村の社会教育,社会福祉関係の方々に心から感謝の意を表します。
- 1993-03-30
著者
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