島根県における小児のプライマリ・ヘルスケアの確立に関する研究 : 保育所長の立場からみた保育所機能の現状と課題
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概要
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地域における保育所機能の実態を把握し,その問題点とあり方を検討する目的で島根県下の保育所長を対象に意識調査を行い検討した。21世紀の子育てを担う地域の保育所の役割として,保育所のもつべき機能,保育そのもののもつべき機能を整理し,保育理念を確立すること,保育所スタッフが育児の指導的立場にあることへの意識をさらに高め,家庭との機能的連携を図ること,より専門的で質的に充実した科学的保育実践を展開していくことなどが緊要な課題であると考えられる。今後,変貌する地域社会の中で子どもを共同で育てるという考え方が重要になってくると思われ,保育所の果たすべき役割と責任はますます重大となっている。保育のあり方を考える場合,家庭・保育所・地域社会を包括した共同保育体制の確立,さらに保育・教育・保健・医療・福祉・子どもの文化を包括した総合的な保育システムの確立が一層望まれる。また,これら社会的ニーズに対応した保母養成機関の教育内容,教育方法,教育体制の改善も緊要な課題となっている。本研究の要旨は,第35回日本農村医学会(1986,東京)において発表した。
- 1988-03-30
著者
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