「船出」における主要テーマの分類
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概要
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これは,ウルフの処女作「船出」における主要テーマに関係ありと考えられる文章,語句をselectし,分類したものである。前号において筆者が試みた,同じく「船出」における死テーマの分類につづくべきものである。「船出」は,作品としては相当の長篇であり,拾いあげたテーマは,70にのぼるが,紙面の関係上,その中,単元の大きいもの約半数を選んだ。宗教,女権,食物,色等,多くの興味あるテーマを割愛せざるを得なかったことは残念である。これらについては次回にその分類をゆずりたい。きわめて大ざっぱな分類で,かつ拾い落としも多々あろうが,大方の大きい種子は,集めあげたものと信じる。前号の場合と同様,作品中の引用詩については分類を行なわなかった。使用したテキストは,The Hogarth Press 1957年版,各語句の末尾の数字は同テキストの頁数を示す。またほとんどのものを筆者の独断により一項目に属せしめたが,止むなく多項目にわたる場合には,その旨明記した。代名詞については,必要なものにかぎり,指示物をその直後に指摘した。この場合,人名については,すべて略号を用いた。なお,人名略号は論末に示すとおりである。
- 島根県立大学短期大学部の論文
- 1969-02-28
著者
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