経皮的乳頭バルーン拡張術により治療した総胆管結石症の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は91歳の女性で胆石症で胆嚢摘出術,残胃癌にて胃全摘術の既往があった.平成15年8月30日上腹痛,発熱,黄疸にて当院入院し受診時ショック状態であった.腹部CT検査で総胆管下部に結石像と胆管の拡張を認め総胆管結石による急性閉塞性化膿性胆管炎と診断し経皮経肝胆管ドレナージ術(PTBD)を施行した.胆管炎が消退し肝機能が安定化した後PTBDルートを利用して経皮的乳頭バルーン拡張術(Percutaneous papillary balloon dilatation for bile duct stone removal: PPBD)の手技を用いて除石を行った.PPBDは砕石手技と組み合わせれば大結石例,多数結石例にも応用可能で乳頭を切開せずに低侵襲下に繰り返し施行可能な有用な治療法であるので若干の文献的考察を加え報告した.
- 新潟大学の論文
- 2004-05-10
著者
関連論文
- 32 消化管出血を契機に発見された異所性膵癌の1例(第255回新潟外科集談会)
- 腸重積で発見された腸結核症の1例
- イレウス管の固定により腸重積予備状態となった腸閉塞症の1例
- 保存的治療後再燃し切除したS状結腸間膜脂肪織炎の1例
- 症例 腹腔鏡下胆嚢摘出術後落下結石による腹腔内膿瘍を形成した急性胆嚢炎の1例
- 症例 胃癌胃全摘後挙上空腸の悪性狭窄に対しexpandable metallic stent(EMS)を用いて治療した1例
- 発症約21時間後に血栓摘除術のみで救命した急性上腸間膜動脈塞栓症の1例
- 12 内痔核に対する自動吻合器を用いた手術法(PPH法)(第253回新潟外科集談会)
- 1658 胃上皮化生が発生母地と考えられた原発性空腸癌の1例(小腸悪性1,一般演題,第61回日本消化器外科学会定期学術総会)
- P-2-592 消化器癌終末期医療における輸液の検討 : 一般病棟での取り組み(緩和・palliative surgery 1,一般演題(ポスター),第64回日本消化器外科学会総会)
- 大工作業中の釘誤飲の1例
- 腹腔鏡が診断に有用であった内膀胱上窩ヘルニアの1例
- 経皮的乳頭バルーン拡張術により治療した総胆管結石症の1例
- 大腸内視鏡検査施行中に急性虫垂炎を発症した1例
- 慢性腎不全患者に発症した nonocclusive mesenteric ischemia の1例
- PS-179-3 治療成績からみた膵癌診療ガイドラインの検証(PS-179 ポスターセッション(179)膵臓:手術-4,第111回日本外科学会定期学術集会)