西表島・石垣島・宮古島のウニヒザラガイ属 4 種の分布
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概要
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先島諸島3島でのオニヒザラガイ(Acanthopleura gemmata), リュウキュウヒザラガイ(A. loochooana), キクノハナヒザラガイ(A. tenuispinosa), コザネヒザラガイ(A. miles)の分布を調べた。オニヒザラガイとリュウキュウヒザラガイは, 沖縄県瀬底島で調べた例と同様に3島の海岸に波当たりの程度に応じて分布していた。キクノハナヒザラガイとコザネヒザラガイは, 宮古島ではその波当たりの程度に応じて分布していたが八重山諸島の2島では発見されなかった。コザネヒザラガイが見られなかったのは, 同種の生息に適当な強い波当たりの海岸が存在しないことが理由として考えられる。しかし, なぜキクノハナヒザラガイが見られなかったかについては, 地理的な分布範囲からも生息環境の点からも説明できない。その他, 考えられるいくつかの要因を列挙した。
- 日本貝類学会の論文
- 1997-10-31
著者
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