日本の豚増殖性腸症の野外例より分離したLawsonia intracellularisの培養および部分的な性状解析(短報)(細菌学)
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概要
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日本の豚増殖性腸症の野外例から分離したLawsonia intracellularisを培養し,部分的な特徴付けを行った.急性の増殖性腸症に罹思した豚腸粘膜より分離した菌体を,ラット小腸由来細胞株(IEC-18)およびヒト上皮由来細胞株(HEp-2)へ接種した.接種5日目に,L. intracellularisに特異的なウサギ血清により染色される感染フォーカスが観察された.本L. intracellularis由来の数種の遺伝子についてDNA配列を解析したところ,基準株の配列と高い相同性が認められた.このことは,両株が遺伝的に近縁であることを示唆している.本報告は,日本で分離されたL. intracellularisの培養および部分的な性状解析を行った最初の報告である.
- 2006-06-25
著者
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長井 伸也
(財)日本生物科学研究所
-
平井 卓哉
(財)日本生物科学研究所
-
長井 伸也
財団法人 日本生物科学研究所・研究部
-
小山 智洋
(財)日本生物科学研究所
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小山 智洋
財団法人 日本生物科学研究所・研究部
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平井 卓哉
財団法人 日本生物科学研究所・研究部
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