術後早期再発を来した1.5cm径の退形成性膵管癌(紡錘細胞型)の1例(症例報告)
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概要
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症例は69歳の男性で,心窩部痛,背部痛を主訴に来院した.USでは膵体部にhyperechoic spotを内部に含む,約1.6cmの低エコー腫瘤を,造影USで内部に染影効果を認めた.造影CTでは,腫瘤は内部均一の造影効果を認めた.生検で膵癌と診断し,膵体尾部切除を施行した.肉眼的には腫瘍の1部分は主膵管内にポリープ状に突出していた.病理学的には腫瘍は1.5cm径で紡錘細胞があたかも癌腺管の間質を形成するがごとくに両者が入り混じる形態を示していた.また,主病巣に連続して上皮内癌が近傍の主膵管および分枝膵管内に進展していた.以上より,退形成性膵管癌の紡錘細胞型と診断した.術後5か月日に左上腹部後腹膜に腫瘤を認めた.術後6か月日にはVater乳頭部にも腫瘤が出現し,生検でsarcomatous成分からなる腫瘍と判明した.7か月日には肝転移も出現し,8か月目に死亡した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2006-06-01
著者
-
森川 利昭
北海道大学腫瘍外科
-
近藤 哲
北海道大学腫瘍外科
-
近藤 哲
北海道大学 大学院医学研究科外科学講座腫瘍外科学分野
-
伊藤 智雄
北海道大学病院病理部
-
川田 将也
北海道大学大学院外科学講座腫瘍外科学分野
-
池田 健
札幌医科大学医学部臨床病理部
-
森川 利昭
北海道大学医学研究科腫瘍外科学分野
-
森川 利昭
北海道大学 腫瘍外科
-
久居 弘幸
伊達赤十字病院消化器科
-
中西 喜嗣
北海道大学腫瘍外科
-
久居 弘幸
日本赤十字社伊達総合病院消化器科
-
佐藤 正文
伊達赤十字病院外科
-
立野 久美子
伊達赤十字病院消化器科
-
中西 喜嗣
伊達赤十字病院
-
川田 将也
伊達赤十字病院
-
行部 洋
伊達赤十字病院
-
池田 健
札幌医科大学 整形外科
-
伊藤 智雄
北海道大学 消化器外科･一般外科
-
伊藤 智雄
北海道大学 医学部 放射線科
-
中西 善嗣
国立函館病院外科
-
中西 喜嗣
国立病院函館病院外科
-
行部 洋
伊達赤十字病院:北海道大学医学研究科腫瘍外科学教室
-
佐藤 正文
伊達赤十字病院
-
久居 弘幸
伊達赤十字病院 消化器科
-
久居 弘幸
伊達赤十字病院 消
-
久居 弘幸
伊達赤十字病院消化器内科
-
久居 弘幸
伊達赤十字病院 放
-
池田 健
札幌医科大学付属病院病理部
-
伊藤 智雄
北海道大学病院臨床病理学
-
伊藤 智雄
北海道大学病院病院病理部
-
伊藤 智雄
北海道大学病理部
-
池田 健
札幌医大 病理部
-
立野 久美子
伊達赤十字病院消化器内科
-
森川 利昭
北海道大学医学部第2外科
-
川田 将也
北海道大学腫瘍外科
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