歯周炎患者のプラークコントロールにおける毛束反復回転式電動歯ブラシの有効性について

概要

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本研究は,歯周炎患者を用い毛束反復回転式電動歯ブラシ(INTERPLAK^[○!R])の継続的使用によるプラークスコア,臨床症状の改善を検索した。被験者は電動歯ブラシ群(EB群)18名,手用歯ブラシ群(MB群)10名計28名とし,実験開始時,2,4,8週におけるO'learyらのPCR, probing depth (PD), bleeding on probing (BOP),GCFの変化を調べた。その結果,PCRはEB群は各期間65.8%,47.9%,39.2%,30.5%,MB群は66.7%,45.8%,42.7%,38.3%と両群とも実験開始時と比較して有意に低下した。8週後,EB群の方が平均約8%低い値を示したが有意差は認めなかった。しかし,大臼歯の頬舌側隣接面におけるプラーク除去率はEB群が有意に低い値を示した。PD, BOP, GCFについては,両群間に有意差は認めなかったが両群ともに経過的に改善した。以上の結果から毛束反復回転式電動歯ブラシによるブラッシングは,歯周炎患者に対しても手用歯ブラシと同等以上のプラーク除去効果,歯周炎改善効果のあることが示された。
特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
1995-09-28