反転式電動歯ブラシと手用歯ブラシの臨床的評価

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歯周疾患患者の初期治療において,反転式電動歯ブラシ(Plak control^[○!R])と手用歯ブラシ(プロクトレギュラー^[○!R])を使用させ,2週後,4週後のプラーク除去,歯周組織の改善度,為害作用および使用感を比較検討した。被験者は歯周疾患に関する主訴を持って本学付属病院に来院し,実験の趣旨に同意をした20人の歯周疾患患者とした。各々10人を電動歯ブラシ使用群,手用歯ブラシ使用群に分け,術前診査,ブラッシング指導を行い,4週間の実験を行った。臨床パラメーターとして,Gingival Index (GI), Plaque Index (PII), Probing Depth (PD)およびO'LearyのPlaque Control Record (PCR)を用いた。さらに,ブラッシング時の歯肉への為害作用および使用感を診査した。以上より次ぎの結果を得た。(1)両群間のGI値,PII値,PD値,PCR値の2週後,4週後の臨床パラメーターに有意差は認められなかった。(2)各群の0週から4週後の全ての臨床パラメーターに有意差(P<0.01)があり,経過的に両群とも改善傾向が認められた。(3) 4週後のPCR値が両群とも20%台であり,より徹底したプラークコントロールを維持するためには歯ブラシ以外の清掃用具の使用が必要と思われた。(4)歯肉擦過傷は電動歯ブラシ使用群で10%手用歯ブラシ使用群で30%認められ,両群間に有意差(P<0.05)が認められた。
1995-06-28

反転式電動歯ブラシと手用歯ブラシの臨床的評価

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