反復測定による歯周ポケット内港出液pHの変化

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概要

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歯周ポケット内滲出液は周囲組織の状態によってその性状が変化する事が知られており,組織状態の指標となりうる。そのため,多くの研究が行われている。ポケット周囲組織は測定による刺激に対して反応性の滲出液を出すと考えられ,これが測定結果に誤差を生ずる可能性があるが,この詳細について報告したものは見られない。そこで,10名の被験者について上顎小臼歯の歯周ポケットに対し,新たに開発したMETOXY pHセンサを用いて反復測定を行いその変化を計測した。センサは直径0.5ミリ,長さ10ミリで約5秒程度で測定可能なものである。その結果,測定2〜3回目から8名はアルカリ性に,1名は酸性に変化した。1名はほとんど変化しなかった。この結果から,歯周ポケット内部では計測を行う場合,できるだけ物理的刺激を少なくする必要があることが示唆された。
特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
1994-12-28

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