小学生はどのように音読しようとしているか -小学校国語科における児童の音読意識-
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概要
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本稿では、小学校国語科において扱われている物語教材を、児童がどのように音読しようとしているのかということについて、実態調査をふまえてその傾向を明らかにする。 国語科における音読指導は、現在にいたるまで常に「教師の側からみた音読」を出発点としており、児童が音読についてどのような意識をもち、具体的にどんな音読をしようとしているのかということについての具体的な調査・研究は、今まで不足していた。本研究で児童の音読意識を調査するにあたっては、「音読の実際」と「音読の注意点」の二つを調べた。その結果「音読の実際」では地の文よりも会話文に注目し、オノマトペや間にはあまり注目しない傾向がみられた。「音読の注意点」では音読の正しさに関することが2,4,6年とも多数の児童に支持されているのに対し、聞き手意識などに関することは学年が上がるにつれてその支持数が多くなるなどの傾向がみられた。
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