グミ属の根粒内生菌
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概要
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本実験はグミ属植物の根粒から内生菌としての放線菌を分離し,これと該植物の根付近の土壌から分離された放線菌との関係を究明しようとしたものである。1.分離のさい,抗真菌剤としてシクロヘキシミド,抗細菌剤としてニトロフラゾン(薬品名フラスキン)を加えた培地を使用し,平板塗沫により成功に導いた。2.根粒の表面殺菌には0.1%昇汞水で5〜6分処理することが最適であり,材料は懸濁して希釈する必要がある。3.根粒の内部・皮部及び根付近の土壌かち分離された放線菌のうち,各々に共通するものとして2種がえられた。形態及び生理学的性状から1種はStreptomyces violascens(Preobrazhenskaya and SvesLnikova)Pridham et al.と同定され,他の1種は目下検討中のためStreptomyces sp.とした。(決定的特性をかくためである。)後者は分離に際して出現度が大であり根粒内生菌としての可能性が強大である。4.根粒形成の放線菌は少くとも根周囲の土壌中に起源をもつものと推考される。5.Streptomyces violascensの培養濾液はBacillus subtilisに対してわづかながらの抗菌活性をもつ。
- 千葉大学の論文
- 1975-12-26
千葉大学 | 論文
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