<したたる光> : 山村暮鳥の場合
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概要
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筆者は、同じ表題で、すでに四つの論文を公にしているが、「ある詩語の水脈」「北原白秋の場合」「三木露風の場合」「薄田泣菫と蒲原有明の場合」とそれぞれに副題を付して、区別してある。室生犀星の「したたり止まぬ日のひかり/うつうつまはる水ぐるま」(「寂しき春」)という表現に、集約的に完成されるところの、水ではなく光を、したたるものとして捉えるという、特異な発想による詩語の出没の跡を追う一連の試みである。今回は、山村暮鳥を対象とする。テキストは『山村暮鳥全集』(全二巻や彌生書房 第一巻昭和三十六年十二月五日、第二巻昭和三十七年七月三十日) であり、ここでの構成も同書に従うが、新編の筑摩書房版全集および単行の各詩集も併せ見た。
- 2000-02-29
著者
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