東北地方における東京都委託福祉施設の歴史と役割
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概要
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委託福祉施設とは、ある地方公共団体が他の地方公共団体が所管する社会福祉法人などに設置・運営を委託している施設のことをいう。委託契約は全国規模で行われており、施設の種類も多様である。そうした中で、東京都が他の地方公共団体が所管する社会福祉法人に委託しているケースは、施設の絶対数が多いことから数的にも多く、総数にして70施設となっている。そのうち東北地方には16施設存在する。そのすべてが知的障害者の入所型施設である。東北地方に存在するほとんどの委託福祉施設は、受託者である社会福祉法人を所管する地方公共団体が、地域経済の活性化を目的とした企業誘致形の委託契約であった。東北地方に存在する委託福祉施設が果たした役割は、東京都民へのサービス提供・施設が設置された地域の地域経済という本来の目的を達しただけでなく、副産物としてその地域の新たな福祉展開の起爆剤として機能している。
- 東北文化学園大学の論文
- 2003-03-31
著者
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