事例における看護学生と訪問看護師の情報収集の比較 : 必要な情報の理由とその情報から事例学習を考察
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概要
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看護学生と看護経験豊かな看護師との情報収集やその時の思考にどのような違いが見られるのか、それを明らかにすることにより、看護基礎教育の内容を検討する際の参考にできるものと考え研究に取り組んだ。本研究では紙上患者を用いて、アセスメントし、看護計画を立案する過程の一部に焦点を当てる事とした。在宅看護における看護学生と現役の訪問看護師が看護計画を立案する際の思考内容や注目する情報を明らかにしようとした。その結果「その情報が必要な理由」の比較では、学生は対象理解に焦点を置いて情報収集しようと考えているが、訪問看護師はケアを思考しながら情報収集をしているということがわかった。「必要な情報」の比較では、学生は「その人の生活パターンに関する情報」や「社会資源に関する情報」や「身体的な情報の判断に関する情報」に集中していた。訪問看護師は「医学的診断の理解に関する情報」や「社会資源に関する情報」に集中していた。これらのことから、学内における事例学習においては、対象理解は何のためにするのかを考えて情報収集できるような方向付けが重要であるということがわかった。
- 群馬パース大学の論文
- 2005-03-31
著者
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