看護学生のボディメカニクス習得に関する研究(1) : シーツ交換時の表面筋電図と疲労感調査より
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概要
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本研究は、シーツ交換時のボディメカニクスの活用状況を表面筋電図を用いて明らかにし、看護初学者へのボディメカニクス教授の一助とすることを目的としている。ベッドメイキングおよびシーツ交換の学習3ヶ月後の看護学生を対象に調査を行い、以下のことが明らかとなった。1)シーツを引っ張るとき、下肢筋群を使わず上肢の力のみで行っている者がいる。2)シーツをマトレスの下に入れ込むときには、前後に開いた前足に重心が移動し、前傾・前屈を引き起こす要因となり、疲労感を増強させている。3)シーツをマトレスの下に入れ込むとき以外に、脊柱起立筋の筋放電が大きくなる傾向にある者がいる。4)前傾・前屈しやすい初学者にとっては、軸足を左右使い分けることは動作の効率性だけでなく、疲労感の軽減にもつながる。以上のことより、個人の身体活用状況を把握し、個々のできていないボディメカニクスが補えるような指導体制の必要性が示唆された。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
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