バロック時代におけるキリシタン大名有馬晴信についてのイエズス会による演劇
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概要
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この論文はイエズス会・有馬劇(インスブルック初演1734年)第4の続きである。バロック時代、イエズス会劇の作家たちがどの文献を参考にして多数の日本劇を書いたかを有馬劇を一例にして論じたものである。パードレたちが定期的に日本からローマに送った報告は公表(出版)の場合、いわば同会の日本宣教活動白書になるが、それらをまとめた(Trigautiusなどの)本がカトリック派の信仰高揚の文芸(説教話、物語、劇など)に利用された。これらの内容と大きく異なるものは、宣教師たちが私的に書いた手紙であり、そして当時の当地の歴史的文献であることが多い。この結果、カトリック文化圏に展開された日本像は現状から大きくはずれることになる。-このずれは教会の修史(Kirchengeschichtsschreibung)と史学(Geschichtswissenschaft)の違いによるものであろう。
- 関西大学の論文
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