教育用ストリーミングコンテンツ配信・利用モデル : 著作権者と利用者の利益バランスを考慮して(<特集>実践段階のeラーニング)
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概要
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本研究では,教育用ストリーミングコンテンツ配信・利用の汎用モデルを構築することを目的に,既存のデジタルコンテンツ配信・利用システムにおいて達成されている項目を抽出し,それらの項目を統合して汎用的なストリーミングコンテンツ配信・利用システムに必要な要件を明らかにした.さらに,ストリーミングの特性を生かして,オンタイムでの利用状況確認と微小利用単位に対する微小課金に関する項目を追加し,著作権者の権利保護を既存のシステムより強化しながらも利用者の利益に配慮し,デジタルコンテンツの流通の促進にあたり有用と考えられるモデルを示した.また,著作権法上,ストリーミングは自動公衆送信,ダウンロードは,自動公衆送信と複製にあたるという違いを指摘し,ストリーミングコンテンツに対してより緩やかな保護が行え,著作権者,利用者両者にとって利益があり,コンテンツ流通の促進に供する契約や規約が作成できる可能性を示した.
- 日本教育工学会の論文
- 2006-02-20
著者
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