集約畑作地帯での地域農業複合化
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概要
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1961年から始まった作目の選択的拡大政策によって野菜作、果樹作、畜産等の単一経営が出現し、地力低下、連作障害、機械・施設化、機械・施設の利用低下、家畜糞尿による環境汚染等が発生した。こうした単一経営の弊害を克服して、経営を複合化しているところに大都市近郊の集約畑作地帯がある。そこでの複合経営は、野菜と畑作物を組み合わせて輪作体系を確立し、地力利用共同と労働手段利用共同を実現している。また、複合経営を普及・拡大するには、農家間の相互依存関係を深めながら作物生産管理と生産力の向上を計画的に進めること。市場調査や新技術の開発を組織的に行うこと。そのほか、大型機械の共同利用、生産物の収穫、調整、出荷段階における労働手段利用共同が必要である。これによって専業農家だけでなく、兼業農家を含めた地域複合経営が実現する。
- 1994-03-25
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