自動車排出物質が植物に及ぼす影響
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概要
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幹線道路周辺で,自動車排出物質が植物に及ぼす複合的影響を明らかにするため,国道6号線沿線の道路から1m, 20m, 165m離れた場所で栽培したラッカセイ,ペチュニア,ゴマの生育状況および被害状況を調査し,さらに栽培終了後,土壌および植物体の重金属蓄積量を測定し,次の結果を得た.1.道路際で栽培した植物は徒長する傾向があり,また開花数や結実数が少なくなった.2.道路際で栽培した植物の葉には煙斑やネクロシス,上偏生長などの可視障害が現われた.なおオキシダントに非常に弱いペチュニアでは,道路からの路離に関係なく全ての区の葉に可視障害が現われた.3.道路際の土壌中の鉛,亜鉛,カドミウムの含有率が高く,また道路際で栽培した植物中の鉛および亜鉛の含有率が高かった.
- 千葉大学の論文
- 1985-03-30
著者
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