還元型フェレドキシンを電子供与体とするホウレンソウの亜硫酸還元酵素について
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概要
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還元型フェレドキシソを電子供与体とする高等植物の亜硫酸還元酵素を部分的に精製した.材料としては米国内で市販されているホウレンソウを用い次の様な精製手段を用いた.1)アセトン分画,2)硫安分画,3)DEAE-セルロースクロマトグラフィー,4)セファデックスG-200によるゲルロ過.以上の精製操作中3)および4)の方法を用いた場合,亜硫酸還元酵素とNADPH-ジアホラーゼ活性蛋白とは,各々別々のフラクションに集められた.なおこの亜硫酸還元酵素は還元型フェレドキシンの他に還元型メチルビオローゲンをも電子供与体として利用出来る.酵母菌の場合の亜硫酸還元酵素と比較してみると,酵素の安定性は非常に異なる.しかし分子内電子伝達機構を比較生化学的に見ると非常に興味深い.本研究は著者が米国ミシガン州立大学に出張中,同大学Robert S. BANDUBSKI教授の研究室で行ったものであり,熱心に御討論御援助下されました同教授及び討論に参画された京都大学食糧科学研究所浅田浩二助教授に対し感謝致します.また研究費の一部はNational Scienee Foundation Grants GB3408及びGB6709X(米国)を使用したことを記し合せて謝意を表します.
- 千葉大学の論文
- 1970-12-31
著者
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