海底浚泄土による埋立地の土壌について
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概要
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東京湾沿岸における海底浚泄土によって造成された土地の土壌の物理的,化学的性質について調査,分析を行なった.その結果,1.土地造成のために用いられた浚泄土壌は地下90cmまでは砂土である.2.川崎,市川地区では土壌断面に粘土の層が見られ,稲毛地区より姉崎地区にかけては見られず,同じ浚泄方法で埋立てられた土地であっても土壌断面は決して一様でない.3.土壌中における塩素は自然状態でも比較的速やかで,埋立後約4年経てば造園植物材料に影響しないであろう.4.土壌pHはその殆んどが7.6〜9.1を示すアルカリ性であり,置換性塩基は決して一様の状態でないがK_2O,CaOが目立っている.
- 千葉大学の論文
- 1966-12-31