培養土に関する研究
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概要
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1.シイ,ササ,イネワラ,ナラ,カシ,クヌギ等の新鮮物と腐熟物を用いて,菊の栽培試験と土の物理性の変化を研究した.2.菊の生育に対しては腐熟有機物添加の効果は認められなかった.また新鮮有機物添加の影響も殆んどみられなかった.しかし可分解性の成分を比較的多く含有しているものは,生育初期に障害の現われる傾向が認められた.3.有機物を土壌に添加すると土壌の団粒化を促進し容水量,孔隙量が増加した.この効果は腐熟物より新鮮物の方が大きかった.4)新鮮物の可分解性の部分は約30℃の温度で10日間堆積する事によって大部分失なわれた.5)菊の生育に対する灌水の効果は1日2回と1回では2回の方が大きかった.しかし両者共有機物の効果は殆んど認められなかった.
- 1966-12-31