ナシ及びトマトにおける放射性同位元素Hg^<203>の集積について
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概要
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Hg^<203>酢酸フェニール水銀により梨,トマトにおいて組織内の移行を測定した.その結果,1)梨では生育停止期にあっては組織内の移行は僅かに行われるに過ぎない.2)Hg^<203>の集積する部分は果実では殆んどが果皮であり,花托皮層,髄には極めて微量にしか集積しない.3)パラフィン二重袋上に散布されたHg^<203>は被袋を通して果皮にも集積する.4)葉組織内移行は表側処理で見られ,裏側処理では見られない.5)処理後水洗によってHg^<203>流亡がみられるが一旦風乾させると流亡し難い.6)トマトの葉では葉組織内の移行は梨と同様に表側処理において見られた.7)鉢植トマトに対する各種処理では,茎に沈積する量が多く認められ,特に髄部よりも形成層から表皮の間が多量に集積した.
- 1958-12-30
著者
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