脳梗塞の長期予後 : 退院後5年間の追跡調査
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概要
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脳梗塞の長期予後の実態と予後を左右すると思われる原因について検討を行った。対象は1986〜1994年に入院した脳梗塞連続1095例,平均年齢は64.5±12.9歳である。病型は血栓性梗塞503例,心原性塞栓症310例,ラクナ梗塞282例であった。生存退院968例の1年後と5年後の長期予後を追跡調査した。機能予後は移動機能を5段階で評価した。性別では,退院時および1年後の移動機能は男性と比べ女性が不良であった(p=0.0125)。年齢階級別にみると,加齢に伴い機能低下が明らかであった(p<0.0001)。発症後5年間の累積生存率は心原性塞栓症が1年後で50.7%と極めて悪く,一方,ラクナ梗塞は良好で3群の差は明らかであった(p<0.0001)。脳梗塞の長期予後は,性別,年齢,退院後移動機能,病型により左右されることが示された。
- 北里大学の論文
- 2000-10-31
著者
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