経験死亡率の将来予測について
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概要
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経験死亡に関して、予測された死亡率と実際の死亡率とを、比較、検証することにより、数理的な手法のみによる予測では対応しきれない部分の指摘を行った。死因別には脳血管疾患、呼吸器疾患、心疾患などで数理的な手法に加えて医学的考按による補整の必要性が示唆された。死因構造の変化などにおいて、医学的知識の付加の死亡率予測に果たす役割の大きさが示された。参考として、2000年度までの経験死亡率の将来予測をおこなった。1995年度ごろ以降においては、男女とも平均寿命の延長は頭打ちとなり、今まで経験死亡の改善に支えられていた死差益に関する増配、基礎死亡率の引下げ等に、少なからぬ影響を与えうると考えられる。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15
著者
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