糖尿病の最近の知見について
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概要
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糖尿病患者数は激増し,2002年度の調査によると1,620万人が耐糖能障害を有すると推定されている。糖尿病の分類が1999年に変更され,成因に基づいた分類に変わるとともに,診断基準が改定された。最大の変更点は糖尿病型の空腹時血糖値が126mg/dl以上に引き下げられた点である。合併症についての研究も進み, point of no returnの存在も明らかになった。大規模臨床研究が相次いで発表され,厳密な血糖コントロールが合併症の発生頻度を減少させることが明らかになり,治療の目標も従来より厳密なものが求められるようになった。他方では治療薬の進歩により治療の選択肢も多様化し,個々の症例に応じた治療が可能になってきた。しかしながら糖尿病患者は大血管障害のために命を落とすことが多く,依然として生命予後が良くないことを忘れてはならない。
- 2004-06-17
著者
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