申込前の支社医長の危険選択業務による新契約効率の改善 : 一支社における研究報告
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概要
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従来,診査医は専ら申込者の危険選択を行い,延期・特別条件取消により「契約を減らす」結果となっていた。今回,診査医の職務を見直し,申込前の営業職員からの医学的相談を活用して「契約を増やす」ことを試みた。その方法は営業職員が第一次選択した医学的リスクのある見込客については医学的取扱相談カードで申込までに診査医に相談することにした。そして適切な保険の設計を助言し,診査時には心電図・血液検査を積極的に行い,申込者に特別条件の説明を行った。営業職員に診査結果集計を公開し,成立率の良好なことを示した。その結果,支社の申込・特別条件承諾件数が増加し,「契約を増やす」ことができ,支社の新契約効率が上がった。このような活動は見込客-契約者・営業職員・会社に貢献できることを示唆した。危険の濃縮により将来の死差益の改善も予想された。今後は診査医の活動と人数が「契約を増やす」ための重要な因子になると思われた。
- 日本保険医学会の論文
- 1994-12-15
著者
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