胆嚢結石に対する体外式衝撃波による破砕術の基礎的臨床的研究
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概要
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胆嚢結石に対する体外式衝撃波による結石破砕術(Extracorporeal Schok Wave Lithotripsy,以下,ESWL)を111例(121回)経験し,有効例は105例(94.6%)であった。現時点での完全結石消失例は30例(27%)であり,単一結石59例では22例(37.3%)が消失し,20mm以下の単一結石に限定すると,38例中20例(52.6%)が消失した。非石灰化コレステロール結石では,29例中15例(51.7%),さらに10mm以下の場合では5例中3例(60.0%)の成績であった。また,表面に少量の石灰化を有する結石に対しても有効であった。重篤な合併症は見られず,一過性胆嚢管閉塞を5例,急性膵炎を3例に認めたが,保存的治療で軽快,治癒した。血液学的には,肝,胆道系酵素とCPKの上昇をみたが,数日から数週で正常となった。ESWLは有効な治療法であり,観察期間が長くなれば,さらに消失率は向上すると考えられる。
- 北里大学の論文
- 1989-10-31
著者
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