C-reactive proteinの微量定量とその病態変動に関する研究 : 第2報 新生児感染症の早期診断法について
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概要
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CRP微量定量の臨床的意義を明らかにするために,LPIAによるCRP微量定量システムを導入して検討し,本法が客観的に評価することが困難であった新生児感染症の早期診断,および臨床経過を観察する上に有用であることを明らかにした。CRPの定量により3つの判定基準を設定し,それぞれのsensitivity,ならびに specificityについて検討した。CRPを経時的に測定し,上昇傾向を示すものを陽性とする基準を用いた場合には sensitivity 100%, specificity 90.4%と良好な結果が得られた。特に従来法(沈降法,SRID etc.)と比較すると,本システムでは12〜48時間も早期に感染症を捕える事が可能であった。また本システム導入により,最終的に感染症が確定診断できなかった病児・未熟児において抗生剤投与の平均日数が,有意に減少した。従来法では測定しえなかった低濃度域のCRPをLPIAで経時的に測定することが新生児感染症の早期診断に極めて有用であることが明らかにされた。
- 北里大学の論文
- 1986-12-31
著者
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