腸炎菌感染マウスに誘発された免疫インターフェロン : IV. Mφ-T細胞相互作用におけるH-2相同の必要性
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概要
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腸炎菌感染マウスから得た感作T細胞を,抗原存在下で正常マクロファージ(Mφ)と混合培養するか,あるいは,抗原パルス正常Mφと混合培養することによって,免疫インターフェロン(IFN-γ)が産生されるという系を用いて,IFN-γの産生機構の解析を行なった。その結果,Thy-1^+でLyt-1^+2^-3^-のT細胞と,Ia^+,Thy-1^-,Ig^-,glassとnylon woolに付着性そしてX線抵抗性のMφの両者間でMHCのI-AとI-Bという2つのhaplotypeが一致した場合に限り,最も高いIFN-γの産生が起こった。また,この産生には,T細胞とMφとが物理的接触をすることが必要であり,しかも,T cell-derived factorであるInterleukin (IL2)が,直接T細胞に生物学的なシグナルとして働いてIFN-γの産生を促していることなどが明らかにされた。
- 北里大学の論文
- 1981-12-31
著者
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