良好な側貌変化が得られた上下顎前突症の1治験例
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概要
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上下顎前突症は,日本人を始めとするモンゴロイド民族に数多く認められる.近年,成人矯正治療の普及により,特に口元の突出感を主訴として来院する患者が増加している.今回我々は,初診時年齢21歳4カ月の女性で,出っ歯および口元の突出感を主訴として来院した大臼歯部咬合関係II級の上下顎前突に対し,上下顎左右側第一小臼歯を抜去して,最大固定を念頭に置きながら矯正治療を行った.その結果,患者協力が良好だったことで最大固定が保たれ,上下顎前歯を十分に後退させることができたことで,側貌が著しく改善した.また咬合状態は安定し,良好な歯槽骨レベルも維持されているので報告した.
- 朝日大学の論文
- 2004-11-20
著者
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犬束 信一
朝日大学歯学部歯科矯正学講座
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犬束 信一
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
杉本 英之
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
-
笛木 俊明
朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野
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- 上下顎前突の一治験例
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