日南海岸・青島の弥生橋橋脚砂岩塊の窪み深さと日射の関係
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概要
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Four masonry piers of Yayoi Bridge, connecting Aoshima Island with Kyusyu Island in Japan, are composed of Miocene sandstone blocks. The shape of the piers is the frustum of a pyramid and they are called as P1, P2, P3 and P4 in this order from the Aoshima Island side. Most of the sandstone blocks have a tafoni-like depression on their surface. For all sandstone blocks, the maximum depth of depression was measured. The averaged maximum depression depth of the four side walls of each pier is the largest on the sunny south-facing wall. The distribution of the maximum depression depth on the east- and west-facing walls of the piers is similar to the pattern of shadow made by the bridge girder. Considering that insolation plays an important role in the formation of depressions, the amount of insolation absorbed by each sandstone block was evaluated. The results are summarized as follows: (1) On the east- and west-facing walls of the piers, the maximum depression depth on each sandstone block is positively proportional to the global insolation absorbed by the block. (2) The altitude-averaged maximum depression depth for each side wall of the piers is generally proportional to the average global insolation for the wall. The depth of the north-facing wall of P1, P2 and P3, however, is smaller than the value anticipated from the global insolation, while the depths of the west- and northfacing wall of P4 are larger. (3) In the intertidal zone, the averaged maximum depression depth for each side wall is the smallest on P4 and becomes larger from P3 to P1. Difference in the depth between P1 and P4 is proportional to the global insolation in the intertidal zone. (4) In the coastal spray zone, the space-averaged maximum depression depth each side wall of the piers is the largest on P4 and becomes smaller from P3 to P1. This tendency cannot be explained by the difference in insolation.
- 日本地形学連合の論文
- 2006-04-25
著者
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- 沖縄県黒島において海食崖の崩壊により供給される崩落ブロックの平面形状に与える垂直節理の影響
- ジャン・ブレーヌ著, 永塚鎭男訳, 人は土をどうとらえてきたか:土壌学の歴史とペドロジスト群像, 農山漁村文化協会, A5判, 415p., ISBN978-4-540-10148-9, 2011年3月, 4700円+税
- P9.東アジアのカルストにおける丘頂部の削剥速度 : 万年スケールでの支配要因は気候ではない(一般研究発表(ポスター発表),2010年度秋季研究発表会)
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- P2.北海道日高地方の表層崩壊地における地中水の挙動と斜面安定性について(一般研究発表(ポスター発表),2010年度秋季研究発表会)
- P6. 急勾配斜面の土層における圧力水頭と実効雨量・気温との関係(一般研究発表(ポスター発表),2011年度秋季研究発表会)
- O5. 津波が破壊しうる海食崖の崖高の推定 : 波圧と崖内部応力を考慮した力学的アプローチ(一般研究発表(口頭発表),2011年度秋季研究発表会)
- 日本応用地質学会編, 原典からみる応用地質学-その理論と実用-, 古今書院, B5判, 325p, ISBN 978-4-7722-2015-6C 3051, 2011年12月, 6000円+税
- 秋吉台のドリーネにおける石灰岩の溶解速度と土壌水分
- 地形変化の予知・遡知と応用地質学との接点(特別講演,テーマ「最近の地形の計測技術と応用地質学への適用」)
- P8. 秋吉台の土壌中における石灰岩の溶解速度 : 土壌水分量と水質の影響(一般研究発表(ポスター発表),2013年秋季研究発表会)